都市国家メルカリ

 大陸の南部は、かつては水と緑が多くある肥沃な地帯であったため、
 資源の奪い合いが起こることもなく、各地で村や都市が興り発展した。
 その中でも都市国家メルカリは大商人たちの手によって、
 経済の中心的な役割を担い大陸南部の支配権を握っている。
 都市国家メルカリには軍隊はなく、冒険者を雇い報酬を
 与えることで、徴税と治安の維持を低コストで実現していた。

ところが、水不足によって大陸全土で不作が続くと、経済状況は急速に悪化し、
魔族戦争で奮闘し勝利した冒険者たちに対して、十分な報酬が支払われなかった。
それに怒った冒険者たちは各地で過剰な徴税や、魔族さらいを行うことで生計をたてるようになっていった。

都市国家長アンバー


 大陸南部の支配権を握る都市国家メルカリの長。
 かつて奴隷だった彼女が都市国家長に選ばれたのは、先見の明と巧みな交渉術に
 よるものであった。また、天候と風向きを完璧に予測できることから、
 特に船乗りや貿易商人たちから絶大な支持を得ていた。

 身分や階級を重んじるグラ帝国に対し、アンバーは実力主義を徹底した。
 貴賤を問わず腕の立つ人物を冒険者としてスカウトし、口が達者な者は商人に、
 帝国から追放された海賊や荒くれ者は船乗りとして自身の勢力に加えた。

 やがて都市国家メルカリの経済力が帝国を上回ると、アンバーは帝国の
 元老院たちを買収し、帝国議会の発言権まで獲得するようになった。

 しかし、その隆盛も魔族戦争を発端に衰えをみせはじめる。
 勢力の対立よりも、中立的な立場を維持することによって経済的な利益を重んじる
 アンバーであったが、グラ帝国の魔族を徹底的に排除する流れに逆らうことは
 できなかった。

 魔族戦争は、大陸全土を巻き込んだ大きな戦争となり、人間たちは勝利を収めることは
 できたがその被害も大きく、また他のさまざまな要因から豊かになることはなかった。
 金に困った冒険者たちは魔族だけでなく、自国の民たちまでにも乱暴を働いているようだ。

キャラクターデータ

種族人間
身分都市国家長
職業商人(ヒーラー)
属性
初期Lv23
固有スキル策謀/特効薬

固有スキルの特効薬は味方単体への強力な回復スキルだ。
特効薬は、状態異常を回復することができるため、主にタンクがタコ殴りになることを防いでくれる。
策謀はダメージを与えるスキルだが、確率で敵の動きを止め、全パラメータを低下させることもできるため、
厳しい戦況でも一変して有利になる可能性を秘めている。
アンバーを味方につけることができれば、頼もしいサポート役として大いに活躍してくれるだろう。
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